貴景勝3敗で綱とりほぼ消滅…大関の面目保つには147年ぶり「4場所連続平幕V」回避あるのみ
綱とり消滅と言っても過言じゃない。
19日、大関貴景勝(26)が霧馬山にぶん投げられ、3敗目を喫した。先場所は「優勝同点」。今場所は綱とりがかかっていたものの、3敗では優勝したところで「レベルが低い」と判断され、昇進を見送られる可能性が高い。
それは本人も重々承知のはず。それでも大関の面目を保つには優勝の2文字しかない。
■戦国時代か、どんぐりの背比べか
ここ数場所は毎回異なる力士が優勝し、戦国時代か、どんぐりの背比べかという大相撲。昨年7月場所で逸ノ城が優勝して以降、9月は玉鷲、11月の先場所は阿炎と、3場所連続で平幕が優勝している。
この「3場所連続平幕V」は珍事も珍事。大相撲が現在のような「年6場所、15日制」になった1958年以降は史上初の事態だ。
形式を問わなければ年2場所、10日制だった明治時代には、5場所連続で平幕が優勝したこともあった。仮に今場所、平幕が賜杯をかっさらって4場所連続となれば、明治9年の1876年4月場所以来、147年ぶりの記録となりかねない。