東海大菅生の不祥事は氷山の一角…アマ球界「諸悪の根源」を強豪中学チーム監督が明かす

公開日: 更新日:

 思わぬ告白に顔を見合わせる報道陣と対照的に、当の本人は得意顔。自ら体罰の実態をあけすけにする監督がいるくらいだ。体罰をなくそうという動きはあるにせよ、いまだに旧態依然の軍隊式指導をよしとするアマ野球の指導者はごまんといるのが実情だ。全国大会の常連である関西の中学野球チームの監督がこう明かす。

「教え子の進学先を探すのも我々の仕事。多くの高校とつながりができるから監督の人柄や練習の様子も見てきています。当然、体罰がある学校も把握している。そういった学校へは、保護者や本人に体罰のことを話して了承を得たうえで進学させます。私に限らず、大半の中学指導者がそうだと思う。覚悟の上で入部する選手ばかりだから問題が表沙汰になりにくいし、指導者が方針を変えるきっかけも起こりにくい」

■「厳しくしつけてくれ」と頼む親たち

 この中学野球チームの監督は体罰に断固として反対している。選手への配慮はもちろん、野球人口の減少にもつながると考えているからだ。それでも教え子を体罰のある学校へ送り出す理由についてこう話す。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ