W-TK株式会社社長 山本徹矢(1)コーチに一蹴されて社会勉強の重要性を知った
W-TK株式会社社長 山本徹矢(32歳・ロッテ)
2020年に人材派遣会社「W-TK株式会社」を立ち上げた山本徹矢氏が起業家を志したのは、現役引退する13年のシーズン中だった。
■高校時代の写本
投手として神戸国際大付高(兵庫)から08年ドラフト5位でロッテに入団。11年に一軍初登板を果たしたが、12年のキャンプで右肘を故障。だましだまし投げているうちに肩も痛め、フォームまで崩れた。13年は一度も試合で投げることができず、リハビリの日々を送った。
「あの頃はとにかく暇で。空いた時間のほとんどは読書に充てていました。ジャンルは自己啓発本とビジネス本。もともと好きだったんですよ。高校時代のリハビリ期間中、監督から『これをノートに丸写ししなさい』と、目標設定について書かれた1冊の本を渡された。半年ほどかけて取り組んだのはいい思い出です。これがきっかけで、本を読むようになりました」
起業家が記した本や、やり手ビジネスマンの思考法について書かれた本を読んでいるうちに、いつしか自分も起業家になりたいと思い始めた。