オーガスタの「13番パー5」が当初計画より15ヤードも短くなったのはナゼ?

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 13番のバックティーの使用を遅らせ、目標より短いヤーデージに抑えたのは、USGAとR&Aが計画するルール改正が背景にあったからだろう。元USGAの会長で、現オーガスタ・ナショナル会長のF・リドレー氏にすれば、当然両団体からボール改革の情報が入っていただけでなく、関わっていたことは間違いない。

 以前、グレッグ・ノーマンが、マスターズだけで使用される飛距離を抑えた統一ボールを使用してはどうかという提案をしたことがあるが、当時の会長は「ありえない」と一蹴した。

 今回のボール規定の変更案は、プロやトップアマに限るとして、一般のアマチュアゴルファーには関係がない。

 しかし、ボールの飛距離抑制に多くのプロやメーカーなどが反対の声を上げる一方で、ローリー・マキロイは「もしPGAツアーがローカルルールを採用しなくても、自分は小さなボールでプレーする。メジャーに勝つために、飛ばないボールに慣れておきたいからだ」という発言まで飛び出している。

 いずれにしても26年からマスターズでは、距離の出ないボールを採用することになるだろう。35ヤードの延長は、それを織り込んでの改造だったということだ。

(ゴルフライター・吉川英三郎)

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