オーガスタの「13番パー5」が当初計画より15ヤードも短くなったのはナゼ?
今年から左ドッグレッグの13番パー5が昨年より35ヤード延びて545ヤードになった。
2017年に計画がスタートした際は50ヤード延ばして19年に完成、20年大会から使用するとみられた。そのスケジュールからは使用開始が遅れ、35ヤード延長も中途半端な印象だ。
前年覇者スコッティ・シェフラーによると、「昨年は3番ウッドでフックをかけてティーショットして、ミドルアイアンで2オンさせていた。今年はドライバーでティーショットして、3番アイアンでグリーンを狙うことになる」と試合前に語っていた。
ホール改造が出場選手を悩ませているのがわかる。ドライバー平均飛距離308ヤードのシェフラーのプランであり、多くのプレーヤーは刻んで、3オン狙いになる。しかしこれまで、ウエッジやショートアイアンで2オンしていた選手たちは、ミドルやロングアイアンなどでグリーンを狙うことになり、ピン位置にもよるが、従来通り2オン狙いに変わりはない。
マスターズを始めた球聖ボビー・ジョーンズはビッグヒッターだったが、2オンを狙うかどうか考えさせるのが、このホールの設計の狙いだった。