選手を「生かす」岡田監督と「殺す」原監督…伝統の巨人・阪神戦で露呈したベンチワーク
巨人は世代交代進まず組織は硬直化の一途
前出の高橋氏が言う。
「原監督は若手の芽を摘むのが得意というしかない。外野では一昨年にレギュラーを取りかけた松原(28)、若手有望株の秋広(20)、増田陸(22)らはオープン戦以降、全く名前が聞こえてこない。全権監督として高い金を払って獲得したベテランや助っ人を使わざるを得ないのかもしれないが、全体的に若手、中堅は一軍でのチャンスが乏しく、ファームでくすぶっている。選手はモチベーションが上がらず、自信を失う一方です」
巨人は長年チームを牽引してきた坂本が不振、菅野が故障で開幕一軍から外れるなど、世代交代が急務だ。
「“昔の名前で出ています”じゃないが、ベテランや助っ人の重用は、チームが進むべき方向とは全く逆のこと。これでは組織が硬直化する一方ですよ」(高橋氏)
この日の試合後、不振の松田の二軍落ちが決まったが、代わりに一軍に上がるのは二軍で結果を残している菊田(21)ら若手ではなく、実績重視でウォーカー(31)だという。試合でも12安打1得点。原監督は「なかなかあることじゃない」と嘆いたものの、これもベンチワークが機能していないことが一因だろう。
チームはもちろん、原監督も正念場を迎えている。