阪神岡田監督は任期2年どころか長期政権も!ガッチリ首位キープ、後継者不在、阪急後ろ盾
「(解説者として)スタンドから見て、何とかしたいというかね。そういう気持ちはすごくあった。年齢的に長くはできないと思いますけど、最後はタイガースのためにユニホームを着ようかなという気持ちになった」
阪神の岡田彰布監督(65)は昨秋の就任会見でこう言った。
2008年以来、15年ぶりの再登板。自身が率いた05年以降、優勝から遠ざかっていることを憂いつつ、再建への自信をみなぎらせていた。
任期は公になっていないが、2年といわれる。2年後には67歳となるだけに、「年齢的には長くはできない」と口にしたのかもしれないが、チームは現在、21勝13敗1分けで首位を快走。就任時に掲げた投手を中心とした守りの野球が浸透し、親会社の阪急阪神ホールディングス周辺では、「オリックス監督を務めた12年以降、現場を離れていたが、前任時代からの『確かなタクト』は全くサビついていない。相変わらず選手に直接声をかけることはめったにないですが、以前にはなかった若手への打撃の実演指導、ベンチからの積極的な声出しなど、性格的にも丸くなってむしろ円熟味を増している」と評価する声が出ている。
「このまま優勝すれば、契約延長は間違いないでしょう」と、ある阪神OBがこう続ける。
「岡田監督の後ろ盾は、同じ早大出身の阪急トップの角和夫会長(74)と、阪急のナンバー2である杉山健博オーナー(64)。06年の阪急電鉄と阪神電鉄の合併以降、初めて阪急出身の杉山オーナーが就任した。オーナーの任期は2年程度といわれているが、岡田監督と一緒に続投するか、阪急の人間が引き継ぐ可能性は十分にある。今や阪神系列の百貨店、ホテルなどは阪急が実権を握っている。球団も早晩そうなるともっぱらです」
■球団社長以下、平身低頭
すでに阪急阪神HDは、18年から総合職に関して一括採用がスタート。両社の人事交流は活発化している。早ければ来春にも、阪急出身者がフロント入りするかもしれない。
「そんな事情もあってか、フロントは球団社長以下、ピリピリムードを漂わせています」と、ある放送関係者が苦笑いを浮かべてこう続ける。
「杉山オーナーはキャンプ視察中、岡田監督と宿舎の食事会場で頻繁に晩酌を共にするなど、両者の蜜月ぶりは誰もが知るところ。岡田監督もオーナーについて、『野球が好きどころではない。よう野球を知っているよ』と持ち上げています。オーナーは開幕後は本拠地の試合を毎試合観戦していますが、球場入りする夕方ごろになると、百北球団社長ら幹部が球場のロビーに勢ぞろい。ソワソワしながら入り待ちをしている。オーナーが到着するや社長を先頭に幹部は平身低頭。『頭が上がらない』とは、まさにこのことです。球団は昨オフ、平田ヘッドを次期監督候補に推しましたけど、今や岡田監督に抗う人間は皆無です」