オリ山下舜平大「究極の直球」へ高校時代に課させれた“制限”とは…礎は2人の恩師が築く
山下舜平大(オリックス・3年目・投手・20歳)
オリックス3年目の山下舜平大(20)が23日の楽天戦に先発、7回を2安打無失点に抑え、4勝目(0敗)を挙げた。ここまで6試合に投げて、なんと防御率は0.98だ。
「ウチに入団した時は、サイドスローの変則投手みたいに腕をこねくり回すように投げていたんです。故障する典型のような我流でしたが、それが今、こんなにすごくなるとは……」
今季の開幕投手として一軍初登板を果たして以降、圧巻のパフォーマンスを見せる山下について小学生時代に所属した筑紫丘ファイターズの中村裕治監督は感慨深げにこう言った。
小学3年生時に同クラブへ。現在、身長190センチ、体重98キロと恵まれた体を持つように、当時から「6年生と同じくらいに」背が高かった。中村監督がまず投手をさせたのは、そのためだ。
「長く野球ができるようにと1年ほどはフォームの矯正に費やしました。でも、これは短い方です。山下は教わったことを素直に受け止めて、すぐに自分で実践、反復する子でしたからね。チーム事情から5、6年生時は主に捕手をしていました。肩が強いことが他チームにも知られるようになり、山下がマスクをつけると誰も盗塁してこなかった(笑)。6年生で投手をしなかったのは山下の球を捕れる捕手がいなかったのも理由のひとつです」(中村裕治監督)