女子やり投げ北口榛花 スポーツマスコミが取り上げない「ダイヤモンドリーグ3勝」の価値

公開日: 更新日:

「ダイヤモンドリーグ(DL)で優勝することがいかにすごいことか。まだ、わかってもらえていないのか」

 こんな愚痴をこぼすのは元日大陸上部監督(現佐野日大短大学長)の小山裕三氏だ。

 昨年の世界選手権(世陸)女子やり投げ銅メダルの北口榛花(25)が現地(パリ)9日、65メートル09の今季自己最高、同世界2位の好記録をマークしてDL通算3勝目を挙げた。

 冒頭の小山氏はかつて、2004年アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治、やり投げの村上幸史(09年世陸銅メダル)を指導し、北口の日大時代の恩師でもある。教え子の快挙をスポーツマスコミが大きく取り上げてくれないことに不満顔だ。

「DLは、世界各国の優秀な選手だけが世界各地を転戦する陸上の最高峰リーグです。日本の選手は出場するだけでもすごいこと。そこで勝つなんて奇跡といっても過言ではない。それが、欧米人に体力で劣るといわれる日本選手がDLの投てき競技で3勝目です。北口が勝つとLINEでやり取りしますが、私のレベルでは『よかったな、おめでとう』ぐらいしか本当に言えません。言葉がみつからないのです。正直、優勝しても、新聞やテレビはこれだけしかニュースにならないのかと思いましたね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動