北口榛花のやり投げ人生を変えた単身チェコ留学 食事、洗濯、お風呂…文化の違いに驚きの連続
北口榛花(24)は昨年7月、陸上世界選手権(米・オレゴン州)の女子やり投げで表彰台に立った。投てき種目では五輪、世界陸上を含めて日本女子史上初となる銅メダルを獲得する快挙。日本陸上界を大いに沸かせた。飛躍のきっかけになったのがチェコへの留学だ。2019年に単身、海を渡ってチェコ人コーチのデービッド・セケラック氏に師事。チェコでの生活、それを支えるデービッドコーチとの関係について語ってくれた。
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チェコに滞在中はデービッドコーチの奥さんが経営するペンションに泊まっています。一室を私の部屋にしてくれたのです。住むことになってから急きょ、部屋に洗濯機やキッチンをつけてくれるなど生活環境を整えてくれました。
もともとは洗濯機がなく、洗濯は奥さんに頼んでいました。でも、自分が思っているタイミングでは洗い物が返ってこないこともある。やってもらっている手前、言い出しにくくて、自分で手洗いして使ったこともありました。チェコの人とは洗濯の頻度も違って、向こうの人は同じ物を汚れるまで使い続けることが多いようです。
最初は「この服を何枚持っているんだろう」と思っていたんですけど、そうではなくて、同じ服を着ていた遠征先でチェコのチームメートと一緒に生活した際も、5日間の日程なのにインナー類が2枚だけという選手もいてビックリ。所変われば……を実感しました。コーチは「インナーだけは毎日取り換える」と言っていますが。