この夏の大谷トレードは消滅? エ軍急失速で放出の噂再燃も…強豪他球団には獲得リスク

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 大谷翔平(29)のエンゼルスが、坂道を転げ落ちるように失速している。

 日本時間6日までのパドレス3連戦で3タテを食らい、45勝44敗で、最大8あった貯金はついに「1」。ア・リーグ西地区首位のレンジャーズとは7ゲーム差の3位で、これまで不調だった4位マリナーズが1ゲーム差に迫っている。ワイルドカード争いはプレーオフ進出圏内のヤンキースと4ゲーム差だ。

■早ければ7月中の“終戦”も

 今後は前半戦最後のドジャースとの2連戦と、球宴明けの後半戦はスタートからアストロズ、ヤンキースと強豪との対戦が続く。ここで大きく負け越せば、事実上の終戦を迎えることになりかねない。

 エ軍は主力野手に故障者が続出しており、骨折した左手有鉤骨を手術した主砲トラウトも含めて、ここまで離脱者は7人。戦力の低下は著しく、ポストシーズン進出が厳しい状況となった今、大谷の去就が再び米メディアを騒がせている。

 今季終了後、FAになる大谷を巡っては今年3月にアーティ・モレノ・オーナーが「彼は残りたいと考えているようだ。長期契約を結んでいるのはトラウト、レンドンだけで、彼を引き留めるのは予算的に問題はない」と断言。再契約に自信を見せていたが、当時とは状況が変わってプレーオフ進出が絶望的になれば、放出の可能性を指摘されて当然だ。

 編成のトップであるミナシアンGMは6月の定例会見で「何度も言うが、我々は彼が好きで、長くいてほしいと思っている」とトレードデッドライン(8月2日)までの放出を否定。この時点ではチーム状態が良かったため「全てのポジションで補強を考えている」と強気だったが、最近になって状況は変化した。昨夏同様、選手を売る側に回り、大谷のトレードを巡って他球団に商談を持ち掛けようと考えても不思議ではない。

 大谷を放出する見返りに若手有望株を獲得してチーム再建に舵を切る可能性もある。

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