全米女子OPでの畑岡奈紗は慎重さがアダに…気持ちを前面に押し出して戦ってもよかった
勝つ難しさを改めて感じさせるメジャー大会でした。
今年の「全米女子オープン」は、ムービングサタデーにただ一人60台のベストスコア66をマークした畑岡奈紗が単独首位に立ちました。初日から3位タイの好スタートを切ってV圏をキープ。3日目の勢いがあり、最終日最終組と念願のメジャータイトルをつかむ絶好のチャンス到来です。
これまでも2018年「全米女子プロ」、21年「全米女子オープン」と2度のプレーオフを戦っており、その上メジャーではトップ10入り7回と経験豊富です。
それだけに最終日に76と崩れて4位に終わり、残念でなりません。
前半は1バーディー、1ボギーのパープレーでターン。5番、9番ではガードバンカーから1パットのナイスパーセーブとしぶとくプレーしていました。
痛恨だったのは首位に立ったアリセン・コープスに2打ビハインドで、まだ追いつく望みが十分にあった14番パー5です。
畑岡も「あそこで勝負がついた」と反省したピンまで残り70ヤードの3打目です。つま先上がりで、グリーンまで打ち上げており、ミスするとフックになりやすいライです。ボールは硬いグリーンに跳ねて奥のラフへ。アプローチは3メートルの微妙な距離が残り、パーパットを決められずにボギー。勝ったコープスはこのホールでバーディーを奪い、差が一気に4打に開いてしまいました。