高校生投手の評価「進学」と「プロ入り」の分岐点とは…通用する要素が一つでもあるか

公開日: 更新日:

 だとすればくだんの高校生右腕は「進学」がベストかもしれないが、仮に条件を満たしても、中には例外もいるという。部長がこう続ける。

「昔、オレが担当した左腕がいてな。甲子園に縁のない学校の投手で、高校を卒業したら父親がやっていた家業の商売を継ぐつもりだった。プロはもちろん、大学や社会人で野球を続けるつもりはまったくなかった。ところが、2年生の冬を越して体が劇的に変わり、球速もアップ。プロで通用するだけの速球を投げるようになった。オレは左腕ということもあって評価、ドラフトで獲得したものの、いいところまではいくのに頭打ち。そもそも家業を継ぐと考えていたせいか、ここぞというところで淡白というか頑張れない。野球選手として生きていくという気概がないんだな。結局4、5年でクビさ」

 その選手の置かれた環境やスタンスも重要というのだ。

プロ野球覆面スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド