佐々木朗希の投手3冠に実は大きく影響…ロッテ「極貧打線」の功罪
「打線がもっと打ってくれれば、朗希を早いイニングで降板させることができるのに……」
佐々木朗希(21=ロッテ)に関して、首脳陣はこう言っているという。
プロ4年目の佐々木には、いまだ球数制限や回数制限がある。なにしろストレートの平均球速は160キロ超だから、肩肘にかかる負担の大きさはハンパじゃない。故障を防ぐためにも球数は極力抑えたいというのが首脳陣の考えだからだ。
佐々木は現在、防御率(1.48)と奪三振(121)の2冠だが、勝利数(7はリーグ2位)も含めた投手3冠のタイトルに大きく影響するのが打線の援護だろう。
17日現在、チーム本塁打55はリーグワースト、総得点282は同4位。規定打席に達しているのは安田と中村奨の2人だけと、お世辞にも打線がいいとは言えない。打線の援護に恵まれなければ勝ち星は伸びない一方、結果として防御率はアシストする。
佐々木の登板イニング数は79。規定投球回数は78だからギリギリ達しているが、それもこれも貧打線ゆえだという。