オリオールズ藤浪晋太郎 新天地で初球被弾ほろ苦デビューも…移籍にメリットしかない理由
同コーチはメカニックの改良にも長けており、制球難を克服した投手も少なくない。セットアッパー右腕のカノ(1勝1敗、防御率1.53、6四球)はスリークオーター気味にやや腕を下げて制球が安定。制球力を示す指標のK/BB(奪三振と四球の比率=3.50以上でエリート級)は22年の1.31から今季は6.83と劇的に改善した。リーグトップの26セーブをマークする守護神バティスタ(5勝1敗、防御率0.96)も、3.83から4.79と、制球力を増している。
藤浪は阪神時代から“ノーコン病”を患っていたが、渡米1年目の今季は、6月20日以降、11試合連続無四球を継続中。制球難に改善の兆しが見られる。
ポストシーズンに出場した上に、名伯楽のサポートによってさらに制球に磨きがかかれば、今回の移籍はメリットしかない。