【are you real?】靱帯損傷した大谷翔平が試合出場する姿に「本物かい?」
日本のテレビの街ブラ番組を見ていると、芸能人と遭遇した一般の人が「あっ、本物だ!(you are real!)」と、喜々として声を上げるシーンを目にすることがよくある。
これと全く同じことがメジャーリーグの試合中のグラウンドで起きた。現地時間8月23日、エンゼルス-レッズ戦でのことだった。
ダブルヘッダーの1試合目に先発登板した大谷の右肘靱帯損傷が判明。わずか26球で降板し、全米の野球ファンが衝撃を受けた。大谷はしかし、2試合目にDHとしてフル出場。3打席目に右翼線へ二塁打を放った。
その大谷をセカンドベース上で迎えたのが、遊撃を守っていたドミニカ共和国出身の21歳、レッズのエリー・デラクルーズである。今年6月にメジャー初出場を果たしたばかりの若手。靱帯損傷が発表されたにもかかわらず大谷が平然と試合に出場し、悠然とベースに立っている姿が信じられなかったのだろう、こう声をかけたのだ。
「are you real?(本物かい?)」
なんともうれしそうな表情のデラクルーズ。スーパースターの大谷を間近にするのは初めてだったようで、2人のやりとりは試合を中継したテレビの映像でも流された。ほほえましく思ったファンも多かったろう。