メジャーも惚れたロッテ藤岡裕大のフィジカル 劇的同点3ランでCSファイナル進出に大貢献

公開日: 更新日:

 起死回生の一発が幕張の夜空を切り裂いた。

 土壇場で最高の仕事をしてのけたのが、ロッテの藤岡裕大(30)だ。

 3位ソフトバンクと1勝1敗になり、後がなくなった昨16日のCSファーストステージ3戦目。9回まで双方無得点と、互いに譲らず延長戦へ突入した。ロッテは十回に継投陣が崩れ、3失点。万事休すと思われたその裏にまさかのドラマが待っていた。角中と荻野が連続ヒットで無死、一、二塁。ここで打席に立ったのが藤岡だ。

 ソフトバンクの中継ぎ、津森のど真ん中の初球を振り抜くと、打球は右翼フェンス前に張り出したホームランラグーンに飛び込む劇的な同点3ランとなった。

 その後は安田のサヨナラ適時打もあり、ロッテがCSファイナル進出を決めた。

 吉井監督が「凄い集中力だった」と相好を崩した藤岡は、今季がプロ入り6年目。亜細亜大からトヨタ自動車を経て、2017年ドラフト2位で入団。1年目から遊撃のレギュラーの座を掴んだ。

 とはいえ、身体能力を生かした守備はともかく、打撃はいまひとつ。今季は打率.277と殻を破った感があるが、本塁打はプロ通算15本。今季もわずか1本だけだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」