メジャーも惚れたロッテ藤岡裕大のフィジカル 劇的同点3ランでCSファイナル進出に大貢献

公開日: 更新日:

 それが大舞台でまさかの一発だから、ロッテナインも驚いた。ベンチサイドで見ていた佐々木朗希は、3ランが入った瞬間、状況が呑み込めないかのようにポカンとしていた。

■「ホームランを打つ気持ちで打席に入りました」

 藤岡がお立ち台で「前の2人がつないでくれたので、ホームランを打つ気持ちで打席に入りました」と言うと、アナウンサーまで「そうですか」と絶句。一瞬、間を置いて「藤岡選手はレギュラーシーズン1本。ホームランという気持ちで打席に入りましたか……」と“無礼”な質問をぶつけたのも、あながち責められないだろう。

 ただ、守備を含めた野球能力はかねてから評価が高かった。

 あるメジャースカウトは「社会人時代から注目していた」と、こう続ける。

「身体能力が高く、打撃もセンスは十分。当時はマイナーで鍛えたら、一体どれだけの選手になるのかと思っていた。ただ、プロ入り時点で24歳。さすがにその年齢の選手に『マイナーからやろう!』とは言えなかった。ロッテでは打撃で伸び悩んでいた時期が長かったので、『米国にいたら今頃……』なんて思わなかったこともない」

 最高の仕事をしてのけた藤岡。CSファイナルでも周囲を驚かせることができるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」