巨人阿部監督「静岡でOB戦→宮崎にとんぼ帰り」あえて“弾丸ツアー”の深謀遠慮
と、このOBが続ける。
「由伸監督の時は2年目に球団ワーストの13連敗があって、V逸が続いた3年目には、多くのOBが『監督を代えた方がいい』と口をそろえるようになった。4番に岡本和真を定着させるなど、やっとチームが上昇気配になってきた3年目に無念の退任。阿部監督は巨人初の捕手出身監督だけに『対面』と『対話』を重視する。もっと身内に味方がいれば違ったというのは、最近の監督の引き際を近くで見てきた阿部監督が最も痛感しているはずです」
阿部監督は自らを「昭和型」と評す。八方に気を配れる如才ないタイプだ。3年契約の2年目で退任となった原前監督、3年という短命に終わった由伸政権を“反面教師”にしながら、口さがないOBたちを味方につけたいという「したたかさ」も持ち合わせている。