箱根駅伝「山の神」の時代はもう終わり 勝負のポイントが再び平地へ戻ってきた
全体のレベルアップに加え、中央学院大・川崎勇二監督は厚底シューズを挙げ、もはや山の時代ではないと分析する。
「厚底効果は山で顕著。勝負のポイントは平地に戻ってます」
昔はずぬけた選手が限られ、平地で最も長い2区がエース区間とされた。その後、順大・今井正人、東洋大・柏原竜二、青学大・神野大地ら“山の神”が登場し、5区を軸にした流れに変わっていた。
「“山の神”と言っても、彼らは強豪校の2区も走るエースですよ。いまの5区は、ウチの選手でも十分勝負できている。山で差はつかなくなった」
2、3区のエース争いが再び焦点になり、かつての順大・駒大対決のように復路勝負に戻る流れがある。2年連続3冠をかけた駒大、それを追う青学大、中大、国学院大に留学生はいない。各校、最後の追い込みに余念がないが、節目にふさわしい激しいレースになるだろう。