ソフトバンク小久保監督が“嫌われ役上等”宣言!「ルールを破った選手は主力も必ず叱る」
特別インタビュー(3)
昨年10月の就任会見では「美意識」という言葉を口にした小久保監督。野球選手としての立ち居振る舞いや心構えなども若手に説いているという。
──侍ジャパンの監督時代は「つばを吐くな。帽子はちゃんとかぶれ」と指導していました。
「ソフトバンクでは『つばを吐くな』とは言ってません。侍の時は日本人だけを預かるチームの監督でしたからね。グラウンドは道場であり、つまり<道>なんです。道場でつばを吐く武道家がいないように、我々もその心意気でやっていこうと考えていましたから。でも、ソフトバンクでは文化の違う外国人選手もいるので、つば吐き禁止はルールにはしませんが、個々人が胸に刻んでほしい。就任会見で美意識とか美しさと言ったのは、そこにつながるんです」
──では着帽は?
「そこはルールと決めていますが、ホークスの選手は言われなくても皆、しっかりしているんですよ。投手がアイシングをして、ベンチに戻ってきた時も必ず帽子をかぶっている。これは若手からベテランまでそう。他球団でここまで徹底できているチームはないでしょう。ルール化する前から、着帽が伝統になっていたんです」