巨人ドラ1西舘勇陽いきなりリリーフ起用示唆の仰天 手負いの守護神・大勢の代役候補に急浮上
大勢がそんな危うい状況の中、「救世主」として期待されるのが、ドラフト1位ルーキーで最速155キロ右腕・西舘勇陽(21=中大)だ。阿部監督は当初、先発として勝負させる意向を示していたが、「大学1、2年の時は中継ぎ、抑えをやっていたので経験はある。七回から九回に入ってきてくれたら」と構想を明かし、「パワーがあって三振を取れるのが魅力。大学で絶対に負けられない試合、厳しい場面を何度も経験して場数を踏んでいる。最初はビハインドの場面のリリーフ」と語っているのだ。
前出の関係者は「阿部監督は昨年末に中大のゴルフコンペで同大学の清水監督を取材済み。西舘のリリーフの適性を確認したそうです。『まずはビハインドの場面のリリーフから』というのが阿部監督の方針だけど、大勢が早々とコケて、西舘がキャンプから評判通りの投球を見せるようなら、2年前の大勢同様、開幕からクローザーに抜擢される可能性もありそうです」と指摘する。
その西舘は4日に岩手・一戸町内での自主トレを公開。室内練習場で練習を行った。1年目の目標に「開幕一軍」を掲げ、「1年間ケガなく投げきることが目標」と至って謙虚だが、阿部監督が求めるのは、最低でも勝ちパターンのリリーフ入り。あるいはクローザーである。
ドラ1ルーキーは、いよいよ船出する阿部監督を支えるという「重い使命」を背負うことになりそうだ。