副業は? 飲食代は? 知られざるプロ野球マネー事情 現場もフロントも知る元広島・川端順氏が激白(後編)
ドジャースとMLB史上最高額となる総額7億ドル(約1015億円)のメガ契約を結んだ大谷翔平。ぜいたく税対策として約97%を「後払い」にする異例の契約が話題になった。
成績次第では大金が稼げるプロ野球の世界。ただ、謎も多い。広島にドラフト1位で入団し、引退後は投手コーチや編成グループ長などのフロント業務を歴任した川端順氏(63=徳島県松茂町議)に、球界の金銭事情について聞いた。今回はその後編。
■リニアモーター株数百万円
【Q7】選手、監督、コーチらは、飲食店経営、不動産、株など、副業や財テクをしている?
「私は選手時代の一時期、リニアモーターカー関連の株を数百万円分買って、少しプラスになりました。他にはビルやマンションを買って資産として所有する選手が多かったですね」
【Q8】コーチも優勝すれば配当金がある?
「古葉監督の時代は、リーグ優勝なら300万円、2位なら200万円、3位なら100万円という『コーチ配当金』があったと聞きますが、私がコーチになった93年に浩二監督に聞くと、すでに廃止になっていて、その分は選手に渡すと(笑)」
【Q9】プロ野球選手、コーチは1カ月に飲食代にいくら使う?
「私が現役の頃は、川口、白武、金石とよく飲みに行っていました。野球界はベテランになってくると、後輩や裏方さんにごちそうすることが多いので、月に40万円ほど使っていたでしょうか」