1998年のロッテは「史上最強の最下位」18連敗のワースト記録も投打の成績はトップクラス
ロッテはその後、ストッパーの河本育之が復帰。6月に獲得した新助っ人ブライアン・ウォーレンもリリーフ陣に加わると、打って変わって試合終盤が安定。フリオ・フランコ、小坂誠、私も含めた打線も活発で、連敗脱出後、ロッテは別のチームのように好調を維持した。
この年、チーム打率.271はリーグトップ、同防御率3.70も2位。優勝してもおかしくない成績だ。20もあった借金は10に減り、優勝した西武に9.5ゲーム差の61勝71敗3分けまで盛り返した。
さすがに18連敗のツケは重く、最下位脱出はならなかったものの、「史上最強の最下位」といわれた。それでもシーズン終了後の1998年10月8日、近藤昭仁監督は信じられない言葉を発し、辞任を発表するのである。