打撃は異次元のレベルへ昇華、野手専念の今季が「三冠王」の最初で最後のチャンス
打者に専念できる今季が「三冠王」の最初で最後のチャンス
「大谷がドジャースを選んだのは勝ちたいという強い意思の表れ。目標は当然、チームのワールドシリーズ制覇ですが、個人的には本気で三冠王を取りにいくと思いますね」と、米紙コラムニストのビリー・デービス氏がこう言う。
「大谷は常に自分が先駆者でありたいと考えています。最初にエンゼルスを選んだのも、本格的な二刀流にチャレンジしやすい環境だと判断したからでしょう。日本人選手にとって最も縁遠いと思われがちな本塁打王を獲得した大谷が、次に狙うのはメジャーの三冠王ですよ。右肘手術明けの今季は投げたくても投げられない。投手として復帰する来年以降は、可能な限り打って投げ続けることになるわけで、言い方を変えれば今季は打者に専念できる最初で最後のチャンスですからね」
花巻東高時代は打って甲子園で本塁打、投げて3年時に当時の高校生としては最速の160キロをマーク。プロ入り後も前代未聞の二刀流を貫くと、メジャーでは初めて投打の規定をクリア、本塁打王のタイトルまで獲得した。ステージが上がっても次々に新たな扉をこじ開けてきた大谷が、今季は打者としてデッカイことをやってくれそうだ。(つづく=【世界に誇るパワー編】)
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大谷は元アスリートだった両親の元、出産に関わった看護師から褒められるほど「ずいぶんしっかりとした顔つき」で生まれたという。
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