(1)40年間24時間測定し導き出した…血圧を下げる「ちょっとした習慣」8つ
暑くなると体内の熱を逃すために血管が拡張する上、汗をかいて体内の塩分や水分が排出され、血圧が低下する。高血圧で薬を飲んでいる人は、減薬のチャンス。さらにプラスアルファで、より血圧低下に努めようではないか。40年近く毎日ほぼ24時間血圧計をつけ、自身の血圧を測定し続けている高血圧専門医、渡辺尚彦医師(日本歯科大学客員教授・同付属病院臨床教授=写真)に血圧低下に役立つ8つの習慣を聞いた。
「ちょっとした習慣で、血圧を低めにすることができます」(渡辺医師=以下同)
習慣その1は、「階段を下りる」だ。
「血圧低下のためには、減塩と運動をセットで行う必要があります。しかし、運動習慣がない人にはハードルが高い。手軽、かつ特別な時間を取らずにできる方法が階段を使うことです。私は“下り”のみの階段利用をお勧めしています。“上り”より取っ付きやすく、運動習慣がなくても継続しやすい。急いで上るとカロリーは消費するかもしれませんが、血圧上昇も招くので、高血圧の人はむしろ避けるようにしてください」