大里桃子は「聖地」でひと皮むけるか…3年ぶり3勝目で全英女子の切符ゲットの大金星
「それでは出場する意味がない」と、ある大会関係者がこう言う。
「先日の全米女子オープンが初の海外挑戦だった神谷そらは通算14オーバーとボロボロで予選落ちしたが、ドライバー飛距離260ヤードと国内では屈指の飛ばし屋でも向こうでは平均的な飛距離ということがわかり、週末の観戦ではバンカーの避け方などのコースマネージメントに注目していたという。パー3では国内ではほとんど握らないユーティリティ(UT)を使わされ、他の選手はUTが8番アイアンくらいの精度があることにも驚いていた。神谷は将来、米女子ツアー参戦を視野に入れている。現在の実力や足りないことがわかったことで、練習の方法や量も変わるはずです」
大里は初優勝した2018年からイップスに苦しみ、21年に2勝目を挙げたものの、その後は身体を痛めたりして今季のシード権を失った。
「苦しんだ末の3勝目だが、この先も、たまに優勝を狙うのか、常に上位を争える選手になるのか、米女子ツアーを目指すのか、自分の目指すべき道がはっきりすれば、聖地へ向かう意識も変わるでしょう」(前出・関係者)
例え予選落ちしても、たくさんの「土産」を持ち帰ることができるか。