「本田圭佑は所属先が無くても『引退しない』と。自分は好奇心がふつふつと湧いているところ」
「インスタライブにゲストで出てくれた(本田)圭佑は、所属先がなくても『引退はしない』と言っている。カズさんのような人生をイメージしているのかもしれないですね。自分は、もっと他のことをやってみたい。今は好奇心がふつふつと湧いているところです」
そのひとつがゴルフである。ベトナムから戻った21年から始め、練習や試合の合間を見つけてはコースに出ていった。
「ツネさん(JFA宮本恒靖会長)や嘉人たちと時々ラウンドしていましたが、なかなか100が切れない。ベストスコアは90なんですが、嘉人なんかは90平均で回っている。それを見ると『もっとうまくなりたい』という意欲が強まります」
根っからの負けず嫌いは不変なのである。
選手時代はケガのリスクが高いスキーなどウインタースポーツはご法度だった。でも、引退発表後には家族で出向くなど新鮮な経験もかなった。
「サッカー選手はサウナーが多いですけど、僕もロシア時代には相当ハマりました。『温泉ソムリエの資格を取りたい』と思うこともあります。これまでの人生は、サッカーひと筋だった。第二の人生は、新たな挑戦をたくさんやりたいです」
現在はサッカー教室やメディア露出がメインの活動になっているが、企業と企業をつなぐビジネスにも興味を持っているという。語学もフランス語の学び直しに英語習得の意欲もあるようだ。43歳にして新たな一歩を踏み出し、より一層の輝きを放ってくれるだろう。