中日マルティネスに亡命の意思なし 今オフ最大6球団で大争奪戦!「年俸10億円」が最低基準か
巨人にとっては「3年越しの恋人」
中日のライバルとなるのは、キューバ政府とのパイプがある球団だ。
「最強にして最大の敵はモイネロが所属するソフトバンクです」と、前出の代理人筋が続ける。
「キューバ政府とのパイプは中日と並んで太い。かつて大砲のデスパイネと契約していましたし、今季はモイネロに加え、18歳左腕のサルディと育成契約を結んだ。資金力も豊富です。抑えのオスナとの契約に関してメディアは、4年総額40億円と報じていますが、実際の年俸は15億円規模との噂もある。マルティネスに年俸10億円を用意するのは難しくないでしょう」
問題は他の助っ人との兼ね合いだ。今季はモイネロに加えてオスナ、スチュワート・ジュニア、ヘルナンデスと投手は豊富な一方で、野手の支配下選手はウォーカーのみだ。
「フロントも野手の調査、発掘に力を入れているでしょう。ただ、オスナがこの前半戦、30試合で0勝2敗20セーブ、防御率3.99と安定感を欠いている。大型契約を結んでお腹いっぱいというなら、過度な期待は禁物です。常勝が求められるソフトバンクで、抑え投手の不在は死活問題。オスナはあくまで保険として、マルティネス獲得に乗り出しても不思議ではありません」(同)
巨人もマルティネス獲得へ虎視眈々だという。
「巨人は中日が3年契約を結んだ21年オフも獲得調査に乗り出しています。原前監督が熱を上げていた3年越しの恋人ですが、ネックはソフトバンクを上回る条件を用意できるかどうか。球界の盟主といえども、今やソフトバンクやオリックスの方が資金力はありますから。かつては『キューバの至宝』と言われたセペダ、その後はガルシア(現レンジャーズ)が在籍していて、政府とパイプはありますが……」(巨人OB)
中日、ソフトバンク、巨人以外にキューバ選手を獲得したことがあるのはDeNA、日本ハム、ロッテ。この3球団が争奪戦に加わる可能性もゼロではない。
そのマルティネスは第1戦での登板はなし。神宮で行われる第2戦で登板機会がありそうだ。キューバの剛腕は来季、どのチームのユニホームに袖を通すのか。
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マルティネスを擁する中日で、早くも注目が集まっているのが立浪監督の去就問題だ。現場からは「ビリ回避さえできれば続投」という説も上がっているが、このウワサは本当なのか。2年連続最下位で、今季は前半戦を5位でターンと振るわない指揮官だが、いったいなぜ球団から求められているのか。
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