大谷の2028年ロス五輪「出場不可」に現実味…MLB公式スポンサーの説得が焦点に

公開日: 更新日:

 MLBの公式スポンサー(34社)に名を連ねているのは、通信企業や飲料メーカー、信販会社など、世界的な企業ばかりで五輪スポンサーであるIОCのワールドワイドパートナーの各企業とはライバル関係にあるケースも少なくない。各企業ともレギュラーシーズン、ポストシーズンを予定通り実施することを前提に複数年のスポンサー契約を結んでいるため、シーズン中断となれば、重大な契約違反が生じることになる。

 さらにメジャーリーグのスポンサーの中には野球の国別対抗戦WBCにも協賛している企業もあるだけに、WBC以上に注目度の高い五輪に現役メジャーリーガーが出場することに反発する声もあるのだという。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。

「メジャーリーガーを五輪に派遣するとなれば、レギュラーシーズンの扱いが問題になります。シーズンを中断したり、短縮すれば、レギュラーシーズンの価値が問われるからです。中断せずに162試合を全うしても、大谷やジャッジらスター選手不在ならファンから見向きもされず、五輪期間中は五輪一色となり、MLBのスポンサーとしては決して本意ではないでしょう。米国では野球人気が下火とはいえ、スポンサーが離れるまでには至っていない。仮にメジャーリーガーの出場が決まれば、スポンサーにソッポを向かれないためにも、マンフレッドCはおわび行脚を強いられるのではないか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット