京都国際が初の甲子園決勝進出 躍進の原動力「左腕二枚看板」掛け値なしのスカウト評価
春夏通じて初の決勝進出を果たした京都国際。切れ目のない打線もさることながら、躍進の原動力となったのが左腕の二枚看板、中崎琉生(3年)と西村一毅(2年)だ。
今大会ではいずれも3試合に登板して2試合ずつ完投。青森山田(青森)との準決勝のみ、先発の中崎が4イニング、西村が5イニングの継投を披露した。
21日時点で1完封の中崎は22回で防御率2.05、4四球、28三振。2完封の西村は23回で防御率0.00、10四球、13三振だ。
アマ球界に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏が言う。
「力投型の中崎くんは体とボールの強さが特徴。現在は速球の平均が140キロ前後だが、さらに鍛えれば常時145キロくらいは投げられるようになるでしょう。京都大会では直球で空振り三振を狙って取りにいくこともあった。準決勝の青森山田戦は初回、2四球と2安打、犠飛で2失点したが、元々制球力にも長けている投手。いわゆる本格派タイプになれる左腕です」
日本ハムの新庄監督も、母校の西日本短大付と京都国際の3回戦を視察し、中崎を「間の取り方がすごくいい」と絶賛。あるスカウトは「進学希望というウワサもあるのでウチはリストには入れてないが、評価は今大会に出場した左腕の中でも上位でしょう」と言う。