ドジャース佐々木朗希は7月まで先発ローテを守れれば万々歳だと思う理由

ドジャースの佐々木朗希(23)がメジャー昇格と日本で行われるカブスとの開幕第2戦の先発を勝ち取った。
来日前の最後の登板となった日本時間12日のガーディアンズ戦は4回を1安打無失点。オープン戦2試合で計7イニングを無失点と結果を出したわけだから、開幕ローテ入りに異論はない。
ただ、気になることがある。12日の試合は計41球を投げて、ストレートが27球、スプリットつまりフォークが11球、スライダーが3球という内訳だった。オープン戦初登板となった5日のレッズ戦も変化球で最も割合が多かったのはフォークで、5三振のうち4三振をそれで奪っている。
ロッテ時代の佐々木のデータを見てみたら、2022年に投球の34%を占めていたフォークの割合が年々減少し、24年にはフォークが27%、22年時点で5%だったスライダーが26%と比率が上がっていた。160キロの真っすぐとフォークの2本柱では肩・肘への負担も少なくないから、スライダーを交ぜるのはいい傾向と思っていたのだが、米国に行って、案の定、という感じだ。
大谷翔平も田中将大も日本ではスライダーが威力を発揮していたのに、メジャーに行ってフォークを多投するようになった。マー君などは、ヤンキースでフォークの割合がストレートを上回ることもあった。
理由は簡単で、メジャーではフォークが日本以上に効果を発揮するからだ。リーチの長い向こうの打者は、横の変化球にはバットが届く。ちょっと甘く入ると長打になる可能性が高いため、スライダーを投げることに怖さも持ってしまう。メジャーでは、日本ほどフォークの使い手が多くないこともあって、いよいよこの落ちる球に頼ってしまうのだ。
160キロのストレートを持ち、身長192センチと角度がある佐々木が今の時期にフォークを投げれば、向こうの打者には効く。クルクルとバットが回るから、捕手の配球も偏る。この2球種だけで当面は結果を出すのは間違いないが、心配なのは
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