「内野手4人」を丸裸! ムーキー・ベッツはボーリングの腕前も超一線級
フレディ・フリーマン(一塁手)子供の難病、肋骨骨折をはね返してWシリーズMVP
大谷、ベッツと並ぶMVPトリオのひとり。リーグを代表するスラッガーだ。メジャー通算343本塁打で、20本塁打以上が11回に30本以上が3回。長打力がある上、通算打率3割ジャストと好打者でもある。が、打撃技術が優れているだけではない。強靱な心身があればこそと、そう思わざるを得なかったのが昨シーズンだ。
三男のマックス君がギラン・バレー症候群で人工呼吸器を付けて入院することになり、7月27日から8月4日まで戦列を離れた。「毎試合出場することが自分に与えられた使命」と公言し、2018年以降は全試合の99%に出場した鉄人が受けた精神的ダメージは相当なものだったに違いない。幸い病状は快方に向かい、事なきを得た。
9月27日のホーム最終戦では右足首を捻挫。オフに手術をしたほどの重症だったうえ、肋骨骨折を抱えながらワールドシリーズは全試合に出場。ヤンキースとの第1戦で延長十回裏にサヨナラ満塁本塁打を放つと、第2戦から3戦連続本塁打で4年ぶりの世界一に大きく貢献。ワールドシリーズMVPに選出された。逆境をはね返す精神力はハンパじゃない。
本拠地ロサンゼルスの年明けの山火事では、ロスの消防財団などに計30万ドル(約4500万円)を寄付。救世軍の熱心な信者でさまざまなことに気前よく寄付することで知られ、社会貢献活動をするメジャーリーガーに贈られる「ロベルト・クレメンテ賞」の受賞は時間の問題といわれる。
アナハイム近郊で生まれ育ったことから、幼少時からエンゼルスファン。ジャマイカ出身の選手で唯一、2000安打を達成したエンゼルスの元主砲、チリ・デービスが憧れの存在だった。
35歳 一塁手 196センチ 99キロ右投げ左打ち
2700万ドル(約40億5000万円)
147試合 打率.282 22本塁打 89打点