PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず
風呂当番は、全員が入った後の掃除を担当。他にもマッサージや朝練準備など、1年生の「仕事」は山ほどあった。
部屋ではいつも正座で笑顔も禁止。緊張状態が続くため、四六時中、心も体も休まる時がない。
朝練が終わって後片付けをした後、1年生は寮から学校までの2キロの道のりを「連帯歩調」で一緒に登校しなければならない。
「歩調! 1、2、3!」
大声を張り上げながら、足も揃えて行進する。PLの敷地内だからいいようなもので、外では恥ずかしくてとてもできないだろう。大きな声が出ているかは「教育係」といわれる2年生に常に監視されているため、サボれないのだ。
菓子も禁止。清原和博さん(西武)は母親に送ってもらったキャラメルを靴下のつま先部分に隠し、先輩に見つからないようにトイレで食べたとテレビで語っていた。1年生はみんなそんな感じで、先輩が寝静まった深夜の乾燥室でこっそり菓子を食べながら、「今日も生きてて良かった」と結束を強めたものだ。