バレーボール新国内リーグ「観客204%増」のごく単純なカラクリ…選手の負担急増、国栄えて民滅ぶの懸念も
一方で、急激な試合増によって選手の負担は増し、コンディション不良や故障リスクを懸念する声もある。これに対し、サッカーのJリーグで常務理事を務めていた大河チェアマンは、SVリーグのスタートを前にしたスポーツサイトのインタビューで
「『44試合だと選手が大変なのではないか』という意見は耳にしています。ですが、やはり世界で一番タフなリーグでなければ、と考えています。Jリーグも、発足当初は週に2回試合を行なっていましたし、試合も前後半90分に加えて延長戦やPK戦を設けていました(現行は90分・引き分けあり)。そうして世界一タフなリーグにすることによって、Jリーグのレベルアップやリーグの面白さを伝える狙いがあった」
と、答えている。新リーグを成功させるためには、多少の犠牲は致し方ないというわけだが、それもこれも選手あってこそ。国(リーグ)栄えて民(選手)滅びる、では本末転倒だ。
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昨夏のパリ五輪で金メダル級の人気を誇ったバレーボールだが、28年パリ大会への不安は山積。しかも、「人気はすでにピークを迎えている」という見方もあるそうだ。いったいどういうことか。いま、バレー界で何が起きているのか。
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