「太安万侶の暗号(ヤスマロコード)(四)」園田豪著
<倭の五王時代を描く古代小説>
秦の始皇帝の後裔・弓月は、女王が治めるという倭の国の噂を耳にする。不毛な帯方郡に隠れ住む弓月は、自分たちの知識や技術を売り込んで帰化を申請。先遣隊として自ら兵を率いて倭を目指す。だが、迷い込んだ新羅で行く手を阻まれ、人質をとられて彼らに従う。新羅の朝貢に同行した弓月は、倭の品陀別天皇に申請を取り下げ、新羅に帰化すると申し出る。弓月の言葉に不審を抱き真相を知った天皇は、襲津彦を指揮官として派遣し人質を奪還。弓月らは天皇から与えられた腋上の地で仲間を迎える準備を進める。
歴史の闇に消し去られた倭の五王時代を描く古代小説シリーズ第4弾。
(郁朋社 1800円)