「ラヴィアンローズ」村山由佳著

公開日: 更新日:

 藍田咲季子は祖父の残した和風庭園をローズガーデンに造り替えて、夫の道彦と幸せに暮らしていた。趣味で始めたフラワーアレンジメント教室も好評で、大手出版社からムック本も出した。2冊目の本に取りかかったころ、担当のデザイナーが体調を崩したため交代することに。後任は咲季子が以前から引かれていた堂本裕美だった。ところが、会ってみたら堂本は若い男性だった。口うるさい夫には言わないつもりだったが、道彦はそれを知っていた。ある日、咲季子はガレージの中で堂本と秘密を持った。

 年下の男との恋で、幸せだと信じていた生活が崩れていく、甘美な長編サスペンス。

(集英社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド