「実践・論語塾」安岡定子著
「人にして遠き慮り無ければ、必ず近き憂い有り(もし遠い先まで見通す深い考えがなかったら、必ず足元から思いがけない災いが起こってしまうものだ)」
新入社員は研修や毎日の業務に追われて入社前の意気込みや働く意義を見失いそうになる。
最終目標は何なのか、立ち止まって考えることが必要。
また、部下のいる人は自分が見通しをもつだけでなく、プロジェクト全体の進捗状況を見通して、各自に見通しを持たせる必要がある。立場が違っても、その人の現状に合わせて活用できる言葉だ。
ほかに、「人の己を知らざるを患えず。人を知らざるを患う」など、「論語」の言葉を分かりやすく解説した一冊。(ポプラ社 1000円+税)