「卑怯者の流儀」深町秋生著

公開日: 更新日:

「女を捜して欲しいんです」と、警視庁組対四課の刑事、米沢英利はヤクザの若頭補佐の浦辺に頼まれ、文庫本1冊分の厚さの封筒を受け取った。浦辺が経営する韓国人クラブのホステスだが、どうやら浦辺はその女に惚れているらしい。

 パスポートを押さえてあるのに、女が姿を消した。女のマンションに行ってみると、シューボックスの扉には穴があき、キッチンにはコップのかけらが散乱している。米沢は玄関で1本の金髪を拾い上げた。

 近くのコンビニの防犯カメラに金髪の男とオールバックの大男が写っていて、ライトバンで浅草橋方面に走り去った。

 黒い依頼も引き受ける悪徳刑事が活躍する警察小説。(徳間書店 1700円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる