「半島へ」数多久遠著

公開日: 更新日:

 首相官邸のスクリーンに報道番組の画面が映し出された。内部崩壊が迫っている北朝鮮が欧米系人種のみに感染する天然痘ウイルスを使った生物兵器を開発したという情報があった。

 日本や韓国にはリスクがないのに、政府は集団的自衛権を発動し、自衛隊の山岳連隊が北朝鮮で作戦を行っていると報じたのだ。その山岳連隊は生物兵器奪取のため、研究施設のある摩天嶺山脈に潜入していた。さらに自衛隊は、ミサイルを発射前に破壊するノドンハント作戦や、拉致被害者を奪還する作戦を立てていた。ウイルス奪取は成功したが、北朝鮮はさらに悪魔的な計画を……。

 元空自隊員が描く臨場感あふれる軍事サスペンス。(祥伝社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ