「魔女の封印」大沢在昌著

公開日: 更新日:

 一瞬で男の本性を見抜く裏コンサルタントの水原に、国家安全保障局に異動した湯浅から依頼が舞い込む。

 しかし、ターゲットの古美術商の堂上は、自宅も分からず、店にも現れない。堂上が、京都の浄寂院の庵主・浄景尼の元に出入りしていると聞いた水原は、旧知の尼に話を聞きに行く。裏社会出身の尼によると、堂上という男は、一生関わらないですむならそれに越したことはない人物だという。水原は、尼の紹介で堂上と面会するが、なぜか何も読みとれない。やがて堂上に関わった人間が魂を抜かれたように無気力になり死んでいることが分かる。堂上は1億人に1人という特殊な能力の持ち主だった。

 名手が描く極上エンターテインメント「魔女」シリーズ第3弾。

 (光文社 1200円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる