<96>彼を殺したのは──私です
無線を用意してくればよかった、と高峰は悔いた。二人で尾行しているとはいえ、向こうがどういう動きをするかは分からない。数時間前に三澤と市村が別れた時は、阿吽の呼吸でそれぞれ尾行を担当できたが、今回はどうなることか。
三澤は予想通り、総武線の千葉方面行きに乗った。この先は長…
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