「口に入れるな、感染する!」ポール・ドーソン、ブライアン・シェルドン著、久保尚子訳

公開日: 更新日:

 コロナウイルスに限らず、私たちの周りには、自身の体表や体内をはじめ、あらゆるモノの表面に細菌や菌類など微生物が無数に存在している。

 そうとは知っていても、私たちは床に落とした食べ物を「5秒ルール」などと言って平気で口に放り込んだりする。

 そうした日常のさまざまな行動で、微生物がどのように移動し、食べ物や日用品などの表面にどのように生存しているのかを、科学的実験・調査で明らかにするリポート。

 5秒ルールの場合、床材に使用されるタイル片、カーペット片、木片にネズミチフス菌を塗布。ソーセージとパンを各サンプルに5秒、30秒、60秒放置したあとに付着した細菌の数を測定するなど、さまざまなパターンで実験。その結果は5秒ルールの神話を決定的に打ち砕くものだった。その他、誕生日ケーキのロウソクの吹き消しによるバイオエアロゾル、友人が食べてる料理の味見、手洗いやアルコール消毒液の効果まで。私たちの日常に潜むさまざまなリスクを実験データとともに教えてくれる。

(インターシフト 1980円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」