第一話 倫理的にあり得ない(21)実の父子以上に仲はいいよう
「そこで引き下がらないところが、ユウジの質の悪さね」
涼子がつぶやくと、貴山はジャケットの匂いを嗅ぎながら、吐き捨てるように言った。
「それは女も同じです。ユウジの話に乗ったんですから」
話を聞いたユウジは、一計を案じた。頭に浮かんだ企みを、女にそっと伝える…
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