第一話 倫理的にあり得ない(24)私を調べている目的はなんだ
薄闇のなか、車のなかで涼子が貴山からの連絡をじっと待っていると、運転席の横に置いていた携帯が震えた。画面に貴山の文字が表示されている。
「来た?」
携帯に出ると、涼子は前置きもせずに訊ねた。携帯の向こうで、貴山が答える。
「いま駐車場の入り口を通過しました」…
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