第二話 立場的にありえない(1)あんた、いつ刑事から医者になったの
事務所のソファのうえで、上水流涼子は眉間に皺を寄せた。
「もう一回、言ってくれる?」
ローテーブルを挟んだ向かいのソファには、丹波勝利が座っていた。丹波は苛立たし気に、舌打ちをくれた。
「だから、いま言っただろう。その子をなんとかしてくれ」
涼子はソ…
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