(92)渦は落ち葉のバレリーナを弄ぶ
クルシマについて調査をするとすぐに母親の存在が知れた。彼が母親に会うために密航を繰り返していたこともわかった。母親が教鞭をとっていた大学の関係者、友人知人をたどれば母親の入居している施設を割り出すのは簡単だった。
老人ホームの職員に話を聞けばクルシマがつい先日も訪れてい…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,213文字/全文1,353文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】