“ポスト能年”最右翼は? 午年アイドル事情を評論家が予想

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■80年代アイドル文化の継承

 民放の連ドラより映画出演の方がアイドル的にはオイシイ。その傾向が14年も続くとなれば、3月公開の実写版「魔女の宅急便」も外せない。少女キキ役を演じる小芝風花(16)は、オスカープロ所属で武井咲の妹と呼ばれる存在。「魔女――」はジブリ映画の中でも若い女性からの圧倒的な支持を集めた作品であり、公開は89年12月。つまり、山下達郎の「クリスマス・イブ」CMとまったく同じ時期なのである。しかも、小芝の母親役には宮沢りえだ。

■「天使すぎるアイドル」

 アイドルは南からやってくる――。これは長年、アイドル評論家をなりわいとしてきた僕のテーゼである。返還前の沖縄からやってきた国産アイドル第1号の南沙織以降、いまなお引き継がれ、九州は全国一のアイドル激戦区となっている。

 その中で「天使すぎるアイドル」「1000年に一人の逸材」ともいわれる橋本環奈(14)も、忘れてはならない。橋本は実は3年ほど前に映画デビューを果たしている。是枝裕和監督に見初められ、九州新幹線開通を記念した「奇跡」で、である。

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