自伝に書かれた思い出もニセモノ…佐村河内氏の“偽り人生”

公開日: 更新日:

「30年以上ここに住んどって、お父さんは普通の会社員だったんじゃけど、お母さんがピアノ教室をやっとったいうのは聞いたこたぁないなぁ」

 佐村河内は地元の崇徳高卒業後に18歳で上京。自叙伝には、上京したてのころ、ある映画音楽プロデューサーに、自作の〈二十段近いオーケストラ楽譜〉を見せたが、相手にされなかったなんてエピソードも出てくる。しかし、佐村河内はオケ譜を書けない。つまり、これもウソ。

 精神科医の酒井和夫氏は「一般論ですが、過去を美化するのは詐欺師の典型ですね。被爆2世とか全聾など、他人の同情を買いそうな話で自分を飾ろうとするのです」と話す。
 もはや佐村河内という名前以外はウソじゃないかと思えてくるが、不思議なのは、自叙伝でも高校時代についてはほとんど触れていないことだ。〈封印してしまいたい三年間を過ごしました〉などと記している。

 高校時代を知る近所住民も、日刊ゲンダイ本紙の取材に「佐村河内のこたぁ話しとうないです。察してもらえたらありがたいんじゃけど」と口が重かった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情