タブーを大々的に 「3・11」特集で異彩放った「報道ステーション」

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 ネットでは「お見事!」という称賛と「福島の子供にがんが33人!」と内容を広げる書き込みが目立ち、投稿サイトのみならず個人のブログにもオンエアの動画がたくさんアップされている。

古舘伊知郎の覚悟が番組に

 古舘キャスターは2年前の3・11の原発事故特別番組で「圧力がかかって番組を切られても本望」と語った。その覚悟が本気かはわからないが、古舘氏の事務所「古舘プロジェクト」(制作協力)の作家も加わって、優秀なスタッフで時間をかけて作ることが、タブーを破れることにつながっているのだろう。「報ステ」の特集に力強さがある理由だ(忘れてはいけないが取材に応じてくれた母親に拍手)。

「大震災を忘れない」と“終わった過去のこと”として振り返るのではなく、今も被害は拡大しているという視点で警告するニュースが増えてほしい。

(作家・松野大介)

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